宇宙とミライのはなし VOL.8

流れ星ってなに?
ペルセウス座流星群を見てみよう

2026.08.10 | 宇宙とミライのはなし

湖面に映る天の川と、夜空を流れるいくつもの流れ星

画像:iStock

夏の夜空をいろどる風物詩、「ペルセウス座流星群」。毎年お盆のころに見ごろをむかえる、もっとも親しまれている流星群のひとつです。じつは2026年は、数年に一度といわれる“当たり年”。その理由と、そもそも流れ星とは何なのかを、やさしくひもといていきます。

流れ星の正体は「宇宙のちり」

ロマンチックな流れ星ですが、その正体は宇宙をただよう小さなちりです。大きさは米つぶや砂つぶほど。これが地球の大気に秒速数十kmという猛スピードで飛びこむと、まわりの空気が一気に高温になり、上空100kmあたりで明るく光ります。光っているのはちりそのものというより、高温になった空気の帯なのです。一瞬で燃えつきるので、地上に落ちてくることはほとんどありません。

「流星群」はなぜ毎年同じ時期に来るの?

流星群のもとをたどると、多くは「彗星(すい星)」にいきつきます。彗星は太陽に近づくたびに、通り道にちりの帯を少しずつ残していきます。地球は太陽のまわりを一年かけて回っていて、毎年決まった時期にこのちりの帯を横切ります。だから流星群は、毎年ほぼ同じ日づけにやってくるのです。ペルセウス座流星群のもとになっているのは、「スイフト・タットル彗星(109P)」という彗星です。

「ペルセウス座」流星群という名前のワケ
流れ星が、ペルセウス座のあたりの一点(放射点)から放射状に飛び出すように見えることから、この名前がつきました。とはいえ流れ星は空全体にあらわれるので、ペルセウス座だけをじっと見つめる必要はありません。

2026年は絶好の“当たり年”

2026年のペルセウス座流星群は、8月13日の昼ごろに活動のピーク(極大)をむかえます。昼間がピークのため、いちばんの見ごろは8月12日の夜から13日の明け方にかけて。しかも今年はピークが新月と重なり、月明かりの影響がほとんどありません。暗い流れ星まで見えやすい、三大流星群でも数年に一度という好条件です。空の暗い場所なら、1時間に30〜40個ほど見られると予想されています。

満天の星がまたたく夜空 ※イメージ映像

上手な見かた・楽しみかた

特別な道具はいりません。コツは、特定の方角だけを見るのではなく、空全体をぼんやりとながめること。外に出たら15分ほどかけて目を暗さに慣らすと、ぐっと見えやすくなります。レジャーシートに寝ころんで、できるだけ視界を広くとりましょう。スマホの明るい画面はなるべく見ないほうが、目が暗さを保てます。街あかりの少ない場所ほど有利ですが、夜間の外出は安全に気をつけて、おとなといっしょに楽しんでください。

流れ星は、太陽系のタイムカプセル

彗星が残したちりは、太陽系が生まれたころのふるい物質だと考えられています。つまり流れ星をながめることは、約46億年前の太陽系のかけらが燃える光を見ているということ。夜空を横切る一瞬の光の向こうに、とてつもなく長い宇宙の時間が広がっています。今年の夏は、そんな想像もたずさえて空を見上げてみてはいかがでしょうか。